Z Cloud - Magento 使用時のお勧めサーバー
Magento はCPUリソース、ストレージの処理速度要求が高いECソフトウェアであり、その機能の高さを十分に活かすためにはそれなりにハードウェアを準備する必要があります。 できれば専有できるサーバを準備していただくというのが当社の立場でしたが、ここに来てレンタルサーバでも十分にその能力を生かせるサービスが登場してきています。
まずは以下のグラフを見ていただきましょう。

列Nとして表示されている青色の線が一般的に提供されているレンタルサーバと考えていただければよいかと思います。
CPUにIntel Xeon E5630 2.53GHzあたりを使用していますが、これを複数のユーザーが分割して使用することになるため、専有サーバに比較すると少々性能的には落ちてくるという感じのサーバとお考えください。
列Pとして表示されている黄色の線が、弊社内で開発に使用しているIntel Core i3-2130 3.40GHzのマシンです。
ハードディスク性能がそれほど高くない点やメモリの性能、コア数などもあるかと思いますが、専用のサーバとして動かしている割にはそれほど速くはないなというところです。ここで示した開発マシンの性能というのが、Magento を使用する上での最低レベルと考えておいてくれれば良いでしょう。そして、今回テスト的に使用させていただいた、Z Cloudのマシンが、列Oの赤で示された線となります。
グラフで示しているのは、縦軸が応答時間(ms)、横軸が同時アクセス数(1〜10)となり、応答時間は10回アクセスしたものの平均をとっています。
共用サーバである青色の線を見ると、10回の平均を取ったとは言え、やはり他のサービスの稼働状況などに影響を受けやすく、安定した速度が出ているわけではないことが読み取れます。一方、Z Cloudサーバはたいへん安定して十分な処理速度を確保しており、専用サーバの管理の手間を考えるとMagento を使用するサーバの候補として入れておくべきサービスと考えられるでしょう。
今回使用したZ Cloudサービスでは、CPUバースト機能を使用可能なSmartOS版にて評価を行なっています。ごく一般的と考えられるCentOSを使ったサービスも提供されていますが、こちらはCPUバースト機能には対応しておらず、Magento を高負荷環境下で使う際には、SmartOS版を選ぶと良いと思われます。
SmartOS版はSolarisをベースとしており、CentOSなどLinux系のパッケージ管理に慣れていると少々使いづらいと感じる部分はあるかもしれませんが、これだけの性能差を見せつけられると、その手間をかける価値は十分すぎるほどあると考えてよいでしょう。
Z Cloudを日本において提供しているファーストサーバは以下のリンクから。